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「錆びる心」桐野夏生

「錆びる心」桐野夏生

この短篇集に登場する6人の主人公達は全員“うわーコイツ最悪じゃん!”と突っ込みたくなるような、はっきり言って駄目な人たちです。
とは言っても、この駄目人間達を安全な場所から楽しく眺めるようなことは、私にはできませんでした。
誰でも一歩間違えればこういう方向に道を踏み外してしまってもおかしくないと思ったからです。
自分が今まで偶々道を踏み外さなかったからと言って今後もそうならないという保証は無いし、過去の自分がちょっと違う選択をしていれば今頃この6人のようになっていたかもしれない訳で。

6篇とも普通に起承転結で終わるのではなく、起承承転または起承転転みたいな感じで足元を掬われるような終わり方な所がより一層後味の悪さをアップさせていて、印象に残ります。

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