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{ 映画:★★★☆☆ } ブタがいた教室(2008年,日本)

{ 映画:★★★☆☆ } ブタがいた教室(2008年,日本)ブタがいた教室 (2枚組初回限定版) [DVD]

小学校の先生が生徒たちの前に1匹の子豚を連れてくるところから物語は始まります。
“みんなでこのブタを育てて食べようと思います”という先生の提案に、みんなは“面白そう!”“飼おう!”と大賛成。
子供達は早速カラフルな豚小屋を建てたりPちゃんと名前を付けたりして子豚を可愛がります。
時々トラブルはあるものの、子供達はPちゃんと一緒に充実した学校生活を送るのですが、卒業が近づくにつれ“Pちゃんを食べたくない”という子も出てきます。

縫いぐるみのように小さかったPちゃんが立派になるまで毎日世話をして来たのだから、彼らがそういう気持ちになるのは無理も無いことです。
また、先生に取っても子供達がPちゃんに情が湧くのは想定の範囲内だったと思います。
だけど、当の子供達は自分が後々辛い思いをすることを分かった上でPちゃんを飼い始めたのか、疑問が残ります。

何度も繰り返される学級会では、“クラスの一員であるPちゃんを食べることは出来ない”“他のブタは食べるけどPちゃんは食べたくない”“今までお肉を食べて来たのにPちゃんだけが可哀想なのはおかしい”など、様々な意見が飛び交います。
私が個人的に共感したのは“食べないなら飼わなければ良かった”という意見です。
それを言ったらお終いなのですが、そもそも飼うかどうかを決めるのも、食べるかどうかを決めるのと同じぐらい慎重に話し合いを重ねるべきだったんじゃないかと思いました。
そして、子供達に動物を飼うことの大変さや、家畜とペットの違いなどを、飼い始める前にもっとじっくりと教えるべきだったんじゃないかとも。

“食べた方がいい”という子も“食べない方がいい”という子もPちゃんが好きな気持は同じです。
そして、全ての意見が正しいがゆえに、互いにぶつかり合うのだと思います。
その様子がひしひしと伝わって来て、見ている方も辛くなって来ます。

興味深いテーマで、学級会での子供達の真剣な表情も良かったのですが、子供達には白紙の脚本を渡すという手法で撮影したせいか、作品としてはまとまりに欠けるのが残念です。

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